【要約】
クマのぬいぐるみのウルポとトゥルポは緑の家の二階の子ども部屋に住んでいます。ウルポはずんぐりしっぽのおとなしい灰色のクマで、トゥルポは冒険ずきのやんちゃな茶色のクマです。
二人は、緑の家に住む男の子と女の子が建てた西部の町が気になって遊びにいくことにしました。ウルポとトゥルポはカウボーイさながら、男の子と女の子の手袋に色鉛筆やボールペンや絵筆をさして、なりきって町を歩きます。
町では、つぎはぎだらけの赤ちゃんを拾ったり、銀行強盗にあったり、暴れ馬やインディアンに襲われたり、家で飼うことになったダックスフントに町を引っかきまわされたり、つぎつぎに事件が起こります。
拾われた赤ちゃんはグーと名づけられ、ウルポとトゥルポが面倒をみることになりました。グーは、暴れ馬をものともしないふしぎな力をもった赤ちゃんで、だれもが目を見はりました。それもそのはず、グーはインディアンの子どもだったのです。
インディアンは、ウルポとトゥルポがグーの面倒をみてくれたことに感謝して、偉大な勇者におくられる羽根飾りをプレゼントし、太陽の踊りに誘います。ところが、ウルポやトゥルポやおもちゃの人形たちは、いつも陽のあたらない子ども部屋にいるので、太陽を知りません。みんなはどんなふうに太陽を踊ったらいいのかとまどいます。でも、一緒に踊っているうちに、とても楽しくなって、みんなは天にも昇るほど幸せなきもちになりました。
ふだんは陽のあたらないおもちゃの世界が、ウルポとトゥルポのユーモアによって動きだします。「ウルポとトゥルポ」シリーズ(1987-)は、本国で人形アニメーションにもなり、今でも愛されています。
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