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Vauvan vaaka    原書名:  Vauvan vaaka
 (あかちゃんの秤)
 作者名:  Hannele Huovi, 1949~
 ハンネレ・フオヴィ
 出版社 / 年:  TAMMI / 1995
 ページ数:  79
 ISBN:  9513106179
 分類:  児童詩集
 備考: Ihme juttu!
 Jättityttö ja Pirhonen
 Urpo ja Turpo Villissä lännessä
 Vladimirin kirja
 Ahaa! sanoi Pikkuruu
 Karvakorvan runopurkki
 Taivaanpojan verkko
 Miinalan Veikon nyrkkeilykoulu
 Suurkontio Tahmapää
 Suurkontio Tahmapää rakentaa
 Gepardi katsoo peiliin
 Maailman paras napa
 Matka joulun taloon
 Höyhenketju
 『羽根の鎖』

【要約】

「子どもは詩です。子どもには、どきどきする詩の鼓動があって、宇宙を深呼吸しています。子どもは子宮にいるときから詩の友だちなんです」と語る、児童作家ハンネレ・フオヴィが、あかちゃんのための遊び歌を綴りました。小さなあかちゃんの大きな世界が、繊細に、豊かに、優しく、テンポよく、描かれた歌の数々は、生命の喜びや新しい発見に溢れています。

自然の微かな匂いや音すら聞き逃さないフオヴィの感性が、純粋な子どもの宇宙を捉えた詩集です。

【抜粋訳:p.6, p.38, p.74】

あかちゃんの秤

あかちゃんは 秤を もっていて
それで 重さを はかってる
じぶんは なにを したいのか
じぶんは なにを しないのか

かたほうのカップに お星さま
かたほうのカップに お月さま
これで ばっちり
世界にむかって さあ出発!

ネズミのものさし

ネズミの 世界のものさしは
松の葉っぱ
ネズミの 世界の秤は
干し草の茎
あたまをつかって よくかんがえて
よくはかったよ

「世界は 大きいなあ!」

まつげの下に

まつげの下に
ふるえる宇宙
光に浮かぶ あかちゃんの知識
「ぼくは 無限大の秘密なんだ」

文/訳 末延弘子 ハンネレ・フオヴィ著『あかちゃんの秤』(1995)より


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