【要約】

よく目をこらせば、まわりはふしぎでいっぱい。おとうさんの靴下にあいた穴。カッコウのしあわせの歌。舟にのったエンドウ豆。赤い夕焼けは鍛冶屋のしごと。ホロムイイチゴの湿原でおどるヤギ。知っているようで知らないこと、知らないようで知っていること、そんなすべてが、うたになる。自然のふしぎにささげた讃歌です。

【抜粋訳：p.4】

光のしずく

雨どいの
さきっちょに
きら、きら、きらり
光のしずく
お日さまからのとどけもの

ゆれるダイヤモンドのイヤリング
光とぬくもりのあのひとへ
冬のこどものおくりもの

文／訳　末延弘子　ハンネレ・フオヴィ著『ふしぎ、ふしぎ、ふしぎ！』（2012）より