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Miinalan Veikon nyrkkeilykoulu    原書名:  Miinalan Veikon nyrkkeilykoulu
 (ヘンリ・マウス、ボクシングジムにいく)
 作者名:  Hannele Huovi, 1949~
 ハンネレ・フオヴィ
 出版社 / 年:  TAMMI / 2008
 ページ数:  31
 ISBN:  9789513143541
 分類:  児童書・絵本
 備考:  Ihme juttu!
 Jättityttö ja Pirhonen
 Urpo ja Turpo Villissä lännessä
 Vladimirin kirja
 Ahaa! sanoi Pikkuruu
 Karvakorvan runopurkki
 Taivaanpojan verkko
 Suurkontio Tahmapää
 Suurkontio Tahmapää rakentaa
 Gepardi katsoo peiliin
 Vauvan vaaka
 Maailman paras napa
 Matka joulun taloon
 Höyhenketju
 『羽根の鎖』

【要約】

ヘンリ・マウスはちょっと臆病なネズミの男の子。なんでも「しかたないや」ですませてしまいます。ヘンリのお父さんはフェザー級のボクサーで、こんどの試合で、チャンピオンのザリガニ・ノックと闘うことになりました。お父さんは毎晩のようにヴェイッコ・ファイトのボクシングジムに通っています。友だちのバッテリー・アッテも通っていて、ヘンリも気になりはじめました。ヴェイッコのスパーリング相手になりたいというヘンリのために、お母さんが魔法のグローブを縫ってくれました。グローブをはめるとなんだか勇気がわいてきて、念願のヴェイッコと練習もでき、ヒッレビというガールフレンドもできました。ヴェイッコのスパーリングの相手をしながら、パンチをうけて、正しいルールも学びました。

いよいよ、お父さんとザリガニ・ノックのマッチ対決の日。ザリガニ・ノックのハサミに、お父さんはノックダウンしてしまいます。ハサミはルール違反だと、ヘンリは勇気をだしてリングにあがります。ちいさなヘンリが客席の声援をたくさんあびて、おおきなザリガニ・ノックにパンチ一発。

自分のこわいものに向きあって、ちいさなヘンリがヒーローになるハートフルなお話です。

【抜粋訳】

なんてこと!ヘンリのおとうさんは負けてしまいました。すると、ヘンリはまほうのグローブをはめて、リングにあがってきたのです!ヘンリは、小さくて、ゆうきがあって、とてもおこっていました。
「ちっぽけなネズミがなんの用だ!」ザリガニ・ノックがいいました。
「ザリガニ・ノックはハサミをもってるわ!ルール違反よ!」タイムキーパーのニーナ・カウントがリングサイドでさけびました。
「まさしく!試合では着けていいのはグローブだけです」レフェリーがいいました。
ザリガニ・ノックのハサミがとりあげられると、客席がもりあがりました。
ついには、ヘンリのパンチをあびて、ザリガニ・ノックも退場しました。

文/訳 末延弘子 ハンネレ・フオヴィ著『ヘンリ・マウス、ボクシングジムにいく』(2008)より


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