【要約】
大きいくまのタハマパーには、頼もしい友だちがいます。りすのタンッピ、はりねずみのヴェイッコ、へらじかのイーロです。大きいくまのタハマパーは、古くなってしまった家を建て直そうと考えます。そこで、みんなは、それぞれの理想の家について意見を出しあいました。りすのタンッピは下り苔の家、はりねずみのヴェイッコは葉っぱの家、へらじかのイーロはレンガの家、大きいくまのタハマパーは丸太の家と、みんなは自分の意見を譲りません。しかし、家に住むのはタハマパーだということに気がつくと、みんなは仲直りして、タハマパーのために知恵を出しあいます。
森にかけられた巣箱をヒントに家を建てることになり、大切な寝床は廃品置き場のベッドになりました。これは、人家にちょくちょく顔をだす、へらじかのイーロのアイデアです。「タハマパーはご満悦です。だって、タハマパーが必要としているものを、友だちは知っていたからです」。
友だちだったら、意見が違っていてもいいのです。いろいろな考えをもった仲間がいるからこそ、難しいことも解決できるのです。意見を聞いてあげることは、思いやることですから。
同書は、やさしい文庫シリーズ「黄色いくちばし文庫」の一冊で、小学校に上がる前の子どもたちが対象です。
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