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 tunnus 「リストとゆかいなラウハおばさん」シリーズ(全7巻, 小峰書店刊)
    Risto Räppääjä

   
   

リストラッパーヤ

なぞのきょうはく状の巻

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ぶつぶつソーセージの巻

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Hiroko Suenobu, Tiina & Sinikka Nopola

【リストラッパーヤ -7巻邦訳!!】

シニッカ・ノポラとティーナ・ノポラ姉妹の「リストとゆかいなラウハおばさん」シリーズは、2007年に10周年をむかえました。今までに9冊が刊行され、小学校の教科書でも取りあげられ、子どもだけでなく親からも厚い支持を受けています。刊行10周年を記念して2008年春に上映された実写映画『リスト・ラッパーヤ』は、人口500万あまりのフィンランドで20万人近い観客を動員しています。ミュージカルコメディータッチの映画は、第4巻『ヘンテコおばさん現る』を原作にしたもので、同シリーズは過去に舞台化もされました。ノポラ姉妹のもうひとつの「ヘイナとトッスの物語」シリーズも実写映画化され、歴代最高の観客動員数を記録しました。

「リストとゆかいなラウハおばさん」シリーズは、ほぼ全巻にわたって夏が舞台です。ドラムとラップが大好きな心のやさしい男の子リストと、おっちょこちょいだけれど一所懸命にリストの世話をするラウハおばさんを中心に、出来事がたくさん起こります。出来事は、自分のことを知るきっかけや新しいことに向かう流れをつくってくれます。一巻目では主人公のリストは、新しい家に引っ越して一人ぼっちでした。ところが、リストのなかのラップのリズムに突き動かされたのでしょうか、ちょっと外に出たとたん、落とし物さがし、新しい隣人との出会い、森のピクニックでのハプニングと、つぎからつぎへと出来事に巻きこまれます。リストの始まりは一人遊びだったけれど、気づけば最後は、たくさんの人と出会い、たくさんのことを経験しました。

これから「リストとゆかいなラウハおばさん」というシリーズが、読者のみなさんにとっても、すてきな発見や出会いの場所になればいいなと思っています。

こちらのシリーズは、今秋から来春にかけて全7巻(小峰書店)で刊行されます。1巻『なぞのきょうはく状の巻』(原題 Hetki lyö, Risto Räppääjä)と2巻『ぶつぶつソーセージの巻』(原題 Risto Räppääjä ja kauhea makkara)は、10月下旬の同時刊行予定です。

フィンランド文学翻訳家 末延弘子

追記(10/8):
「リストとゆかいなラウハおばさん」(小峰書店の特集記事)

【その他】

 Risto Räppääjä ja viimeinen tötterö
 Risto Räppääjä ja villi kone
 Risto Räppääjä ja kauhea makkara
 Risto Räppääjä ja komea Kullervo
 Risto Räppääjä ja Hilpuri Tilli
 Risto Räppääjä ja sitkeä finni
 Risto Räppääjä ja Nuudelipää
 Risto Räppääjä ja pakastaja-Elvi
 リスト・ラッパーヤ公式ページ


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