【要約】
リストが住んでいる家の向かいにぴしっと着こなしたハンサムボーイのクッレルボがやってきました。未亡人となって元気がなくなった祖父アイモ・カケスを心配して、夏休みの間だけ同居するようです。しかも、クッレルボは、祖父に話し相手のパートナーを探すために、目を皿のようにして分厚い電話帳から未亡人の名前を探しています。パートナーさえ見つかれば、アイモは老人ホームに行かなくてすむからです。容姿も振る舞いも文句のつけどころのないクッレルボに、ラウハおばさんとネッリは浮き足だっています。しかも、クッレルボの名字に貴族の証である敬称"フォン"がついていると勘違いしたラウハおばさんは、もっと仲よくなりたいとパーティーを開きます。そんなみんなの空騒ぎを面白くないと思っているリストはいたずらしようと考えますが、失敗に終わって自己嫌悪に陥る始末。ところが、完璧そうにみえるクッレルボにも苦手なものがあったのです。ぬるい水に潜むバクテリア、賞味期限ぎりぎりの牛乳、洋服についたシミ。徹底した潔癖性や恐怖症からクッレルボはどうやって解放されるのでしょうか。そして、アイモのパートナーにエルヴィおばさんが選ばれた理由は?「リスト・ラッパーヤ」シリーズ第5弾。
|