【要約】
夏休みが始まったというのに、リストは部屋にこもりっきり。ドアに鍵をかけて、「協議中」という貼り紙までつけています。どうやら、パソコンのレスリングゲームに夢中になっているようです。ラウハおばさんは、なかから聞こえてくるカタカタという音に、てっきりリストが詩を書き始めたのだと勘違いし、ネッリは部屋に入れてくれないリストに愛想を尽かして、アイドル歌手のヴィッレに熱を入れ始めました。
リストのパソコン依存症は悪化するばかりで、髪はぼさぼさ、爪は伸び放題、歯は汚く黄ばんで、目の下にクマまでできました。見かねたラウハおばさんは、コードを引っこ抜いて、ミスター・リンドベリに預けるのですが、今度はミスター・リンドベリがパソコン依存症になってしまいます。
パソコンに夢中になっている間に失ったネッリとの友情を取り戻すべく、リストはネッリの憧れのアイドル歌手のヘアスタイルをまねてみたり、ラウハとミスター・リンドベリは、リストに代わって花とメッセージを贈ってみたり。ただ、どれもネッリの心をつかみません。失ってはじめて気づく大切なものを、リストは、はたして取り戻せたのでしょうか。
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