【ケルップの友だち】
サリ・ペルトニエミ著『Kerppu ja tyttö』(Tammi, 2007)の邦訳版『ケルップの友だち』(訳 末延弘子, 絵 小栗麗加)が文研出版より刊行されました。
児童小説ですが、内容自体は大人が読んでも楽しめるものです。「吾輩は猫である」を「吾輩は子犬のケルップである」にしたような子犬目線で描かれた作品となっています。
「子犬のケルップには、ほしいものがあった。人間の女の子と一緒に暮らしたい! お父さんとお母さんにお願いして、おてんばなヘリナとの暮らしがはじまった。ケルップはヘリナと、自分の思い通りに遊びたがるが、なかなかうまくいかない。そんなケルップにヘリナは怒って、家出をしてしまう・・・・。犬と人間がいっしょに暮らすためのコツって?」
興味のある方々は、日本発上陸のサリ・ペルトニエミの作品に親しんでみてはいかがでしょうか。
【作者情報】
サリ・ペルトニエミ (Sari Peltoniemi, 1963-)
フィンランドの児童作家、ロック詩人。フィンランド語教師であり、民俗学や教育学に傾倒する。児童小説「探検家ハナ・キャベツ」シリーズ(2000~)では、小学生ハナの個性的な同居人を明快に豊かに描く。また、人間と森の住人の心の通いを描いたウルスラ姫と息子ヘラジカのファンタジー物語『ヘラジカ(Hirvi)』(2001)は、2004年度IBBYオナーリストを受賞した。
【書籍情報】
出版元 : 文研出版
発行年月: 2010年02月
ページ数: 128p
ISBN: 4580820894
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