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Isä, lähdetään saareen!    原書名:  Isä, lähdetään saareen!
 (パパ、島にいこうよ!)
 作者名:  Markus Majaluoma, 1961~
 マルクス・マヤルオマ
 出版社 / 年:  WSOY / 2002
 ページ数:  32
 ISBN:  9510271624
 分類:  絵本
 備考:  Isä, lähdetään sieneen!
 Hulda ja Jalmari

【要約】

ルースマキ家には、わんぱくでおもしろいことが大好きな三人の子どもがいます。長男のオッシ、弟のヴァイノ、妹のアンナマリです。三人は、パパと遊びにいくのをとても楽しみにしています。仕事でくたくた、髪はぼさぼさ、服はよれよれのパパですが、ボートの陸揚げを見に港に連れていくことにしました。

港で石はねをしていたら、パパの投げた一石がボートを漕いでいるおじいさんの頭に命中してしまいます。ひょんなことからおじいさんからボートを譲り受け、みんなで島に行くことになりました。ところが、ボートは座礁してパパが岩にぽつんと取り残されます。パパの救出に、海上保安船とクレーン車が始動することに・・・。ルースマキ一家の冒険シリーズ第1弾。

【抜粋訳】

 ボートは前に進むどころか、港のまんなかに突ったっている岩に乗りあげてしまいました。
「パパが島につれてきた!」オッシとヴァイノとアンナマリは声をあげました。
 パパはぶつかった衝撃でひっくり返って目を回しました。
「みんな、ここは島じゃなくて、岩だ」
 すると、三人はこう言いました。
「パパが岩につれてきた!」
「こらこら!いいかい、海の上にいるんだから、しずかにすること。それよりも、ボートを動かす方法を考えよう」
「アンナマリの持ってきた、かべ時計が橋のかわりになるよ。パパはそれをわたって岩に行って、ボートをおしたら」オッシが言いました。
 パパは感心したようにオッシを見ました。
「それはまったく・・・すばらしいアイデアだ!そうしよう!」

文/訳 末延弘子 マルクス・マヤルオマ著『パパ、島にいこうよ!』(2002)より


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