【要約】
モンスター一家の三人は、洞穴に住んでいます。ある晩、ちびのモンスターが悪夢にうなされて目覚めました。どうやら、夢のなかで、ちびのモンスターはテーマパークにいて、人間の子どもたちに、じぶんの存在を認めてもらえなかったというのです。なぜ、なんのために、じぶんは存在しているのか、どうして、人は死んで、人は生まれるのか。ちびのモンスターの「なぜ?」に、おかあさんモンスターは、ちいさな息子を温かく抱きしめながら、ユーモアたっぷりに答えます。
難しくなりがちな本質的な問いを軽くしているのが、キルッコペルトの躍動感のあるイラストです。同書は、2004年度北欧絵本コンテスト出品作であり、フィンランド部門で一位に輝きました。また、同年のフィンランディア・ジュニア賞候補になりました。2006年には、続編『ちびのモンスター、学校にいく(Hirmuista koulupäivää, Hirviö)』が刊行されています。
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