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KIRJOJEN PUUTARHA フィンランド文学情報サイト
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【要約】
生は、相反するものが衝突し、片割れを振りきった上に成る。しかし、新たな生は、不断にジンテーゼを求めて現在を生きてゆく。ますます差異化し、ますます変容し、無限に深く遠のいてゆくけれど、自分らしく在らしめるのは、「神聖な低音」であり「直観」である。人間のもっとも深遠なるものは、はかりしれない。根底から血をめぐらせ、生を方向づける。
詩的業績を顕彰する名誉あるエイナリ・ヴオレラ賞を受賞したインカラの第8詩集。
【抜粋訳:p. 33】
背景放射
私の中で新たに生まれつつある、うごめく何か…… どうなってゆくのか、予知できない
後ろに塩を蒔いたのは そこになにも 生えず、会わず、差しださず、花が咲かないようにするためだ 幸いにもそうあってきた
前にはなにもない なにも通った跡はない、本当だ ふたたび今、不屈なる 貴い奇跡が― 私を取り囲む 私の慈悲深き守護神が、今
2006-2007
文/訳 末延弘子 ヨウニ・インカラ著『人間は何を知らずにはいられないのか』(2008)より
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