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【要約】
自分は自分について何を知っているのか。いかにして自分を探し当てるのか。はたして自分は自分を正しく言い当てられるのか。フィンランド現代詩を代表する詩人リーナ・カタヤヴオリは、6作目となる同書で、第2回東京ポエトリーフェスティバル(2011年9月9日-11日 明治大学リバティホール)に参加する。神話へ、その彼方へというテーマのもとに、始まりに立ち返る。
【抜粋訳:】
私たちは何を知っているのだろう。知識は疑うことから始まる。そう、詩のように。なぜ、詩人は詩を書くのだろう。優れた詩人とは数学者だろう。無限や楕円や楕円コンパスはもとより、素数についても、的確に表現し、定義する。詩が考えること/思考であるなら、数学者や物理学者は優れた詩人だろう。詩の中に優れたものがあるのなら、優れた詩人とはコペルニクスであり、ジョルダーノ・ブルーノであり、ガリレイだろう。
文/訳 末延弘子 リーナ・カタヤヴオリ著『自画像』(2011)より
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