【要約と抜粋訳:p.8】
「あんたはつまり、冒険を探してんのね」
「うん、そう。なにかステキでたのしいこと!」
「したいと思ったそのときが冒険よ」
(p.8 下流にうかぶ小太り霊能者ペトラとちっちゃなミネルヴァのやりとりより)
ちっちゃな女の子ミネルヴァの冒険は、庭で段ボール箱を見つけたときからはじまります。「ダンボールばこは、そらをとぶからステキ!」と、ためらいもなく段ボール箱に乗って、山を越え、町を越え、ジャングルを越え、海をわたって、もうひとつの世界へ冒険の旅にでます。
そこでは、なにもかもがいっぷう変わっていました。
遺伝子操作で世界征服をたくらむ「ドクター・ボギー」は、家来のワタリガラスとカエルを使って、よそ者のミネルヴァを捕えます。ミネルヴァは、ドクター・ボギーの悪の手から世界を救おうと躍起になります。いっしょに牢屋に放りこまれた「ジャンパーヒッピーおじさん」から、小さくなるキャンディをもらって脱出し、テレパシー能力のある「下流にうかぶ小太り霊能者ペトラ」の力を借りて、細胞核の悪性遺伝子を酵素バサミでカットし、「しゃべる有袋類ハンヌ」の導きで、迷路のようなジャングルを抜けだします。
ドクター・ボギーの世界征服大プロジェクトに、ちっちゃなミネルヴァはどんなふうに挑むのでしょう。
ちっちゃなミネルヴァの大きな冒険のはじまりです。
ユッシ・トゥオモラの長編コミック第一弾。
|