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Minttu harrastaa    原書名:  Minttu harrastaa
 (ミントの楽しみ)
 作者名:  Maikki Harjanne, 1944~
 マイッキ・ハルヤンネ
 出版社 / 年:  Otava / 2006
 ページ数:  32
 ISBN:  9511210610
 分類:  絵本
 備考:

【要約】

おちゃめで明るい女の子ミントは、なにかを始めたくてうずうずしています。お友だちのエイコは、どうやら乗馬を始めたようです。さて、なにから始めよう?どれを選ぼう?ミントの周りはおもしろいことだらけで、ひとつに決められません。切手を集めてみたり、端切れでドレスを作ってみたり、頭の上にものを載せてモデルウォークをしてみたり、あるいは、ものを載せたまま一本足でフランミンゴおじぎをしてみたり、ざるホッケーを考えだしたり。ミントの好奇心は留まることを知りません。

ミントの「おもしろいこと」って、いったいなんでしょう。おもしろいことを見つける喜びが、ハルヤンネの素朴ながらも鮮やかなイラストとともに伝わってきます。

【抜粋訳】

「エイコちゃん、マグカップをあたまにのせたまま、片足だけでおじぎできる?これが、このあそびの最初のポーズだよ」
「このあそびの名前は、なあに?」エイコは、ペンケースをあたまにのせておどろいています。
「フラミンゴおじぎ」
フラミンゴおじぎがとてもおかしかったので、ミントはカメラをとりだして、写真をとり始めました。
(・・・)
「なにもしないのも、あそびかなあ」ミントはあそびつかれて、かんがえました。
そうです、それだってりっぱなあそびです。みんながみんな、できることではありません。
音楽をきくことは、だれでもできます。でも、だれが、静けさをきくことができますか?

文/訳 末延弘子 マイッキ・ハルヤンネ著『ミントの楽しみ』(2006)より


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