【要約】
トーヴェ・ヤンソンの愛されてやまないムーミン童話(1945-)には、愛されるべき要素がたくさんつまっています。臨場感あふれる数々の冒険、包みこむように温かいユーモア、個々人が抱く真理、そして、それらを分かちあっておたがいを了解しあう心。そこには、変わらぬ知恵と知識があり、生きた哲学があります。
その哲学をもとめて、ムーミン屋敷にいろいろな客人が訪れます。虚しい人、寂しい人、孤独な人、ちょっと神経症な人。閉じこもりがちだった人はみんな、ムーミン屋敷でじぶんを解き放ちます。屋敷の温かさは、そのままムーミン一家の寛大な心と考えを映しだしています。
ムーミン一家を広大な心で支えるムーミンママ、つねに挑戦する気持ちを抱く冒険家ムーミンパパ、どんなときでもじぶんを見失わないちびのミィ。それぞれのキャラクターの思想が生きたセリフが、テーマごとにまとめられた格言集です。
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