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M_sami    原書名:  Muumimamman mietekirja
 Muumipapan mietekirja
 Pikku Myyn mietekirja
 (ムーミンママのコギト)
 (ムーミンパパのコギト)
 (ちびのミィのコギト)
 作者名:  Tove Jansson, 1914~2001 & Sami Malila
 トーヴェ・ヤンソン&サミ・マリラ
 出版社 / 年:  WSOY / 2004, 2004, 2005
 ページ数:  46, 46, 48
 ISBN:  9510281298, 9510294578. 9510302716
 分類:  その他
 備考:  Muumilaakson neljä vuodenaikaa

【要約】

トーヴェ・ヤンソンの愛されてやまないムーミン童話(1945-)には、愛されるべき要素がたくさんつまっています。臨場感あふれる数々の冒険、包みこむように温かいユーモア、個々人が抱く真理、そして、それらを分かちあっておたがいを了解しあう心。そこには、変わらぬ知恵と知識があり、生きた哲学があります。

その哲学をもとめて、ムーミン屋敷にいろいろな客人が訪れます。虚しい人、寂しい人、孤独な人、ちょっと神経症な人。閉じこもりがちだった人はみんな、ムーミン屋敷でじぶんを解き放ちます。屋敷の温かさは、そのままムーミン一家の寛大な心と考えを映しだしています。

ムーミン一家を広大な心で支えるムーミンママ、つねに挑戦する気持ちを抱く冒険家ムーミンパパ、どんなときでもじぶんを見失わないちびのミィ。それぞれのキャラクターの思想が生きたセリフが、テーマごとにまとめられた格言集です。

抜粋訳(『ムーミンママのコギト』 p. 21)

ムーミンママはわらいました。

「そうね、ミーサはしあわせそうだったわ。だって、これからはずっと、いろんな人になって、いつだって悲劇を演じていられるんですもの。それから、ホムサは舞台監督になって、ミーサとおなじくらいしあわせになるわ。ねえ、友だちがじぶんらしい生き方をしているっていいわね」

「うん。とってもいいね」と、ムーミントロールは言いました。

文/訳 末延弘子『ムーミン谷の夏まつり』より

抜粋訳(『ムーミンパパのコギト』 p.33)

ムーミンパパは家族とベランダが恋しくなりました。そして、ふと思ったのです。そこでやっとパパは自由になれて、ほんとうの冒険好きなパパになれるということを。

文/訳 末延弘子『たのしいムーミン一家』より

抜粋訳(『ちびのミィのコギト』 p.12)

「あたしを信じて!あたしはものすごくかしこいんだから!」

文/訳 末延弘子『ムーミンパパ海へいく』より


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