【要約】
ある日突然、お父さんの背中に翼が生えた。そしてオーストラリアでもない、そしてアジアでもない、不思議の国「オーストアジア」へと旅立ってしまった。その日を境に双子の兄弟ティモとトミは、冒険の世界へと足を踏み入れていく。そう、「オーストアジア」の存在をひた隠そうとする秘密結社との戦いの火蓋が切られるのです。
ティモとトミは、秘密結社に囚われの身となった。強制収容所に連れて行かれた彼らを待っていたのは、同じく囚われの身となった特殊な能力をもった子供たちだ。時には他の子供たちと対立し裏切られもするが、次第に友情を深め、子供たちは力をあわせて、封印されていた「オーストアジア」へ通じる扉をこじ開けようと策を練る。はたしてその結末は...
好奇心旺盛な子供の視点で現代社会を風刺したこの作品は、2000年度フィンランディア・ジュニア賞を受賞したほか、2001年には同作品で第1回ストゥーラエンソヴァルカウス児童文学賞に輝き注目を集めました。本作品で繰り広げられるファンタジーは続編『Austraasian viimeiset lapset(オーストアジアの最後の子供たち)』(2002, Tammi), 『Maan veli(地球の兄弟)』(2005, Tammi)へと受け継がれます。
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