【要約】
コーギー犬のネピは、仕事で家を留守にするご主人にかわって、散歩に連れて行ってくれる人を探すことになりました。ミス・ヒースクネンは、ほえちゃダメ、走っちゃダメと、いろいろと口うるさくてかないません。B棟のプーッポネンは、ソファにだらしなく寝そべって、パソコンにかじりついたまま動こうとしません。かわって、アスリートのアーッコネンは、さっそく外に連れだしてくれますが、ハードな散歩にネピはくたびれます。定年退職した元薬剤師のティーナの散歩では服を着せられて、ネピはうんざりします。
犬のことを心から思ってくれる友だちがほしいと思っていると、上の階の女の子アルマに出会いました。アルマは、今までの人たちとちがいました。いっしょにトランポリンでジャンプしたり、どろまみれのネピを洗ってくれたり、ドッグランに遊びに行って、他の飼い主や犬と知り合ったり、いっしょに散歩していて楽しいのです。
友だちってなんだろう、楽しいってなんだろう、そんなことを知る一冊です。
ティッタマリ・マルッティネンは、フィンランドを代表する児童作家です。詩、童謡、児童書、絵本、ヤングアダルトなど幅広く執筆活動し、ジュニア文芸誌『ヴィンスキ』の編集長も務めています。同書は、幼年童話「どんぐり」文庫の一冊です。
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