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Pyhän Vituksen tauti    原書名:  Pyhän Vituksen tauti
 (幸せなる過ち)
 作者名:  Panu Tuomi, 1968~
 パヌ・トゥオミ
 出版社 / 年:  WSOY / 2003
 ページ数:  60
 ISBN:  9789510282403
 分類:  詩集
 備考:  

【要約】

見えたままが果たしてありのままなのか。すべては、カメラ・オブスクラのように、小さなピンホールから投じられて映しだされた影像なのかもしれない。暗い部屋は、まるで洞窟。そのなかで、「塵はもろもろの影の肉体」となり、「混沌が名づけられる」。

【抜粋訳:p.10】

暗闇の
原始の炎はあなたの
生であるゆえに
あなたが探しているのは
水ではなく
渇きの源泉
柳の枝を握りしめ
凍てつく大地を
彷徨うのは
あなたの熱がほとばしる
脈を見つけだすゆえに

文/訳 末延弘子 パヌ・トゥオミ著『幸せなる過ち』(2003)より


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