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KIRJOJEN PUUTARHA フィンランド文学情報サイト
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【要約】
見えたままが果たしてありのままなのか。すべては、カメラ・オブスクラのように、小さなピンホールから投じられて映しだされた影像なのかもしれない。暗い部屋は、まるで洞窟。そのなかで、「塵はもろもろの影の肉体」となり、「混沌が名づけられる」。
【抜粋訳:p.10】
暗闇の 原始の炎はあなたの 生であるゆえに あなたが探しているのは 水ではなく 渇きの源泉 柳の枝を握りしめ 凍てつく大地を 彷徨うのは あなたの熱がほとばしる 脈を見つけだすゆえに
文/訳 末延弘子 パヌ・トゥオミ著『幸せなる過ち』(2003)より
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