本サイトでお馴染みのレーナ・クルーン(Leena Krohn, 1947-)の小説『タイナロン-もう一つの町からの便り』(原書:Tainaron postia toisesta kaupungista, 1985 WSOY / 邦訳 2002 新評論)が、2005年度のThe World Fantasy Awardsの「物語」部門の候補としてノミネートされました。
この作品は、「私たちの知らない宇宙のどこか別の場所、四次元世界のどこかに、私と同じ人間がいて、全く別の暮らしを営んでいるかもしれない」。そんな世界を黄泉の国タイナロンに住む主人公が、自己を了解していく過程として28通の手紙に綴ります。現代フィンランド文学を代表する作品です。
この作品の英語版は、アメリカにて2004年度優秀作品に選ばれています。この作品については「EU文学祭報告」ページで取り上げています。抜粋訳も載せていますのでそちらを参照ください。また、作家については「作家紹介」ページを参照してください。
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