KIRJOJEN PUUTARHA
フィンランド文学情報サイト

ニュース

2005年度カーリナ・ヘラキサ賞 児童作家ティモ・パルヴェラへ

子どもは、現実と幻想の境界線を軽やかに行き来する想像力で溢れています。そんな日常のなかに潜む不思議や可能性を、子どもの視点から情緒豊かに描くことで高く評価された児童作家ティモ・パルヴェラ(1964~)に、2005年度カーリナ・ヘラキサ賞が贈られました。パルヴェラは、16年間の執筆活動のなかで、絵本や小説のほかに子ども向け番組の脚本など30作品を手がけました(おすすめ作品に『「パパのこたえ(Sanoo isä)』(2001, Tammi)を紹介しています)。オタヴァ書籍財団が設立したカーリナ・ヘラキサ賞(Kaarina Helakisa -palkinto)は、数々の児童書を執筆し、児童文学の発展に貢献した児童作家へ贈られる賞です。

2005年度ルーネベリ賞 ツィナイダ・リンデーンへ

2005年度のルーネベリ賞が、ロシア生まれのツィナイダ・リンデーン(Zinaida Lindén, 1963~)の小説『地震を待ちながら(Ⅰväntan på en jordbävning)』(2004, Söderströms)に贈られました。 リンデーンはレニングラード大学でスウェーデン語を学び、翻訳家や通訳として旧ソビエト連邦で活躍したのち、14年前にフィンランドヘ渡り、現在はトゥルクで執筆活動をしています。母国語はロシア語ですが、スウェーデン語で4作を刊行しており、受賞作は第3作目となります。作家や批評家から構成された選考委員会によると、リンデーンのスウェーデン語には"精緻な透明感"があると高く評されました。


ニュース&特集記事の目次へ   ▲このページのトップへもどる