Kalevalaseura  カレヴァラ協会
カレヴァラ協会は1919年に設立されました。フィンランドの国民的叙事詩『カレヴァラ』の挿絵を手がけた画家として有名なアクセリ・ガッレン-カッレラ(1865-1931)を筆頭に、フィンランド民俗詩の収集と刊行を主軸に、フィンランド国内における芸術と科学の共同作業の進展を目的として立ち上げられたのが始まりです。
協会設立にいたった思想的な背景にはカレリアニズムがあります。これは、『カレヴァラ』や、その発祥地、そして、『カレヴァラ』に収められた詩の大部分が誕生した文化への関心運動のことです。すなわち、フィンランドの民族的な伝統文化や文化遺産を見直すと同時に、芸術に新たな息吹をそこから汲みだそうとした運動です。
現在、協会では、『カレヴァラ』や民族文化に関連した情報の伝達、研究、刊行、そして、『カレヴァラ』をモチーフとした芸術作品の振興に力を入れています。国際的には、『カレヴァラ』の翻訳者、イラストレーター、および、研究者たちと協力して活動しています。
毎年、2月28日は、編纂者のエリアス・レンロートが『カレヴァラ』(1835)の序文を書いたことを記念して、「カレヴァラの日」として国旗が掲揚されます。協会では、その日に年一回の総会を開催し、民族文化や『カレヴァラ』に関する学術的および芸術的活動に貢献した人を協会の新会員として選考します。現在、協会には、名誉会員が4名、フィンランド国内会員が274名、そして、外国人会員が132名います(2004年現在)。海外における会員は、そのほとんどが『カレヴァラ』の翻訳者、イラストレーター、また、研究施設におけるフィンランド伝統文化やフィンランド語の講師や専門家となっています。
(カレヴァラ協会のFacebook内のサイトは、こちらを参照しててください。)
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