【要約】
いつもと変わらぬ風景がそこにあるように、レクサもアルピの傍にいつもいました。まだ小さいアルピは、かけがえのない友だちがいなくなって、寂しくてなりません。心配でたまらないアルピは、レクサ捜索に乗り出します。森の住人たちにレクサのことを尋ねるけれど、なんだか、みんな忙しそう。
フクロウはお気に入りのテレビ番組「大自然」に夢中で、ウサギは毛皮のホワイトニングのためにサロンに駆け込んでいます。クマは家に閉じこもって、なにやら読書に熱中しています。なんの手がかりもないまま、アルピは疲れきった様子で眠りこけてしまいます。アルピの心を映すかのように、雨も降り出してきました。
アルピはレクサに会えるのでしょうか?森の住人たちは、なににそんなに急いでいるのでしょう?ナルヒの北欧絵本コンテスト出品作『こいぬのアルピ』は、いなくなって初めて認識する大切なものを、優しく語ります。
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