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Salaperäistä, tuliperäistä    原書名:  Salaperäistä, tuliperäistä
 (なべに乗った、いぬのエッタ)
 作者名:  Hannu Hirvonen, 1965~
 ハンヌ・ヒルヴォネン
 出版社 / 年:  TAMMI / 2005
 ページ数:  30
 ISBN:  951313282X
 分類:  絵本
 備考:

【要約】

あるところに、火山島がありました。そこへ、鍋に乗った犬のエッタが漂着しました。島では、トガリネズミのピピンや、水生ネズミのロッタや、魚の油を主食にしているムクムク一族や、ごくごく小さな生き物のミリミリたちが平和に暮らしていました。ジャングルと火山を戴いた島での暮らしは、果物もナッツもたわわに実って楽園のよう。ところが、エッタ犬が鍋ボートで火山の噴火口に蓋をしてしまったから、さあ大変。寒い寒い氷河期が訪れます。滝や浜辺は凍てついて、果物も収穫できず、みんなは恐怖を覚えます。不安はしだいに怒りとなって、エッタ犬を追いつめます。火山はふたたび復活するのでしょうか?みんなの島に、ふたたび果実の実る楽園はやってくるのでしょうか?

火山島での冒険を歌にしたポップな児童詩。イラストレーターのサッラ・サヴォライネンのカラフルでユーモラスな挿絵が弾みを添えてくれます。

【抜粋訳】

カチカチ凍った ぼくらのフルーツ
カチカチ鳴るよ ぼくらの歯
パラパラ落ちる 麦の穂だって
いいアドバイスはありますか?

ほっそりやせた ムクムク一族
しくしく悲しい ムクムク一族
落ちたよ体重 消えたよ幸せ
脂肪も もはや 一トン足らず

(・・・)

苔のベッドがなかったら
プンプン怒るよ リスだって
樫のベッドがなかったら
トガリネズミの怒りは カンカン

さあ 悪者を追いかけろ
ピピンを先頭に 追跡だ
夜明けとともに
追跡隊があとを追う

文/訳 末延弘子 ハンヌ・ヒルヴォネン著『なべに乗った、いぬのエッタ』(2005)より


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