【要約】
マウノは都会のマンション暮らし。ママは自由気ままに絵を描いて、いつかは畑と馬をもって田舎に住みたいと夢みています。ママとはちがって、マウノは都会にひそむ動物を追いかけて、シティ動物学者と名のるほど。そんなマウノの朝は早いのです。どこでシティ動物にばったり会うかわかりませんから。
カメラをさげて、メモ帳を持って、まずカメラに収めたのは、古いタンスのランプの陰にひっそり隠れたベルト蛇。それから、通学路ににょっきり首をだしていた白鳥の水道管。下校途中で出会ったのは、氷のはった太古の化石で、巨大な石は冬眠中のカメにちがいありません。
都会のいろんなものが、マウノの目をとおして生き生きと動きだします。友だちと過ごす時間も、とっても楽しいし、おばあちゃんのおやつの時間にも大満足。でも、もっとうれしかったのは、ママからプレゼントされたほんもののフトアゴヒゲトカゲでした。
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