【うさぎのヤニスとあらいぐまのヴァンキ ~学校へ行く~】
ユルキ・キースキネン 著『Jänis ja Vanki koulunpenkillä』(Tammi, 2008)の邦訳版『うさぎのヤニスとあらいぐまのヴァンキ ~学校へ行く~』(訳 末延弘子, 絵 はまのゆか)がひさかたチャイルドより刊行されました。
【作家情報】
ユルキ・キースキネン (Jyrki Kiiskinen, 1963-)は、フィンランドを代表する作家です。詩集や小説を発表し、いずれも高く評価され、小説『沼男』でカレヴィ・ヤンッティ賞を、詩集『ぼくが生きるとき』で踊る熊賞を受賞しています。執筆活動のほか、フィンランド文学を海外に発信する『ブックス・フロム・フィンランド』を始めとした文芸誌で編集長を歴任。文芸誌『若い力』では、若手詩人の活躍の場を広げた功績が評価され、エイノ・レイノ賞を受賞しています。また、北欧、ラテンアメリカ、アフリカといった海外の現代詩の翻訳家としても活躍しています。「うさぎヤニスとあらいぐまヴァンキのおはなし」シリーズで児童文学作家としてデビューしました。
【本作品のあらすじ】
わんぱくで遊び好きのうさぎのヤニスと、おとなしくて思慮深いあらいぐまのヴァンキが学校へ行くことに。ヴァンキにとって、学校は大事な勉強をするところ。でも、ヤニスにとっては、決まりごとが多くて退屈なことばかり。そんな二人が、個性豊かなクラスメートたちと出会い、やさしい先生に導かれ、他人を思いやったり、自分の長所に気づいたりしながら、成長していくお話です。学校は、勉強するばかりでなく、社会性を身につける場所。一人ひとりが物事を自由に考え、仲間とともに自主性をもってのびのびと育ってほしいという作者の思いが伝わってくる作品です。(ひさかたチャイルド広報記)
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