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 tunnus 『大きなクマのタハマパー ◆ 友だちになるのまき ◆』(Suurkontio Tahmapää, ひさかたチャイルド)

   
   


Hannele Huovi

【大きなクマのタハマパー ◆ 友だちになるのまき ◆】

ハンネレ・フオヴィ 著『Suurkontio Tahmapää』(Tammi, 2000)の邦訳版『大きなクマのタハマパー ◆ 友だちになるのまき ◆』(訳 末延弘子, 絵 いたや さとし)がひさかたチャイルドより刊行されました。

ハンネレ・フオヴィ (Hannele Huovi, 1949-)は、フィンランドを代表する現代児童作家で、童話、ヤングアダルト小説、児童小説、児童詩、童謡なども手がけ、ヨーロッパを中心に海外にも翻訳されています。長年、教科用図書の制作に取り組み、また、教育番組に脚本を書き下ろすなど、言葉の美しさには定評があります。

精緻な観察眼で物語の世界を描き、生と自然への愛情と温かみを感じる文章、そして情緒ある語り口が特徴です。フィンランド政府賞、トペリウス賞、プロフィンランディアメダルといった国内での受賞を始め、『羽根の鎖』(邦訳2006)などの作品が国際アンデルセン大賞候補に何度もあがり、IBBYオナーリスト賞を獲得するなど、世界的にも評価は高い作家です。興味のある方々は、是非ハンネレの作品に親しんでください。

【本作品のあらすじ】

「友達ってなんだろう。豊かな心をはぐくむフィンランドのお話。森にすむクマのタハマパーは、リスのタンピ、ハリネズミのヴェイッコ、ヘラジカのイーロと出会いました。タハマパーが「ぼくたち、友達になろう。」と提案すると3人は「そうしよう。」とうなずきました。でも、食べ物も違うし体の大きさや形も違う。それで友達になれるの? 友達ってなあに?お互いを認め合い励まし合う4人の友情を軸に、森での出来事や人間とのかかわりを、あたたかな視線で描いたお話です。」

【作品情報】

作 者: ハンネレ・フオヴ
挿 絵: いたや さとし
訳 者: 末延弘子
出版社: ひさかたチャイルド
発行日: 2011年3月

【その他の情報】

大きなクマのタハマパー ◆ 家を建てるのまき ◆
追加情報


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