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佐古さんのイラスト

特集:イラストレーター佐古百美さんにインタビュー!!

『麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス―なぞのいたずら犯人―』の邦訳本が、10月の映画公開にあわせて講談社(青い鳥文庫)より刊行されることになりました。

今回のニュース&特集記事では、この作品の日本語版イラストを担当された佐古百美さんにインタビューをさせていただきました!
(インタビュー:2005/07/28 末延 淳)

佐古百美さん

【プロフィール】

佐古百美(1961生まれ)
東京都出身、広島県在住
東京学芸大学美術教育学科
(日本画専攻)卒業

こども向け、女性向け、お料理本などの書籍、雑誌を中心に活躍されているイラストレーター。

【佐古さんによる表紙イラスト】

―なぞのいたずら犯人―

 【佐古さんのサイト情報】

とても可愛らしいイラストが掲載されている佐古さんのホームページ。

佐古百美さんのサイト

佐古さんの展示会のお知らせ、作品ギャラリー、日記などがあります。是非ともご観覧ください。(リンク⇒こちら

『麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス―なぞのいたずら犯人―』の日本語版イラストを担当するに至った経緯をお話しいただけますか?

今年(2005年)3月末、南青山のピンポイントギャラリーでの個展に講談社の大村様がお越しくださって、『麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス』のシリーズの日本語版のイラストレーターの候補にしていただいたことがきっかけです。

日本語版イラストを創作するうえで心掛けたこと、また配慮したことはなんですか?

日本のこどもたちにすんなりと受け入れられるような可愛いキャラクターでありなが ら、なおかつ原作に忠実なふたりの個性を出すように心掛けました。

日本語版イラストを創作するうえでなにか問題や困難はありましたか?

困難や問題はありませんでした。講談社の大村様、日本語訳の末延弘子様、原作者であるノポラ姉妹、フィンランドのタンミ社の間で私のイラストについてのやりとりが何度もなされ、イラストの修正が繰り返されましたが、まったく苦になりませんでした。 むしろ、ひとつのものを作り上げていく過程はわくわくするものであり、本来あるべき自分の仕事の仕方についてあらためて考えることができた気がします。

このイラストに携わって、佐古さんの創作活動に変化はありましたか?または、創作活動をするうえで、どのような経験になりましたか?

今までの私は、雑誌のカットを数多く締め切り日までにこなす仕事を中心にやってきました。しかし、今回の仕事を通して、イラストを制作するまでの時間のあり方がいかに大事かを知ることができたと思います。

広島に住んでいるので、ほとんどの仕事は電話やメール、FAXですませていたのですが、打ち合わせのために大阪に出向いて大村様に直接会ってお話できたことは大きかったですし、訳者である末延様と電話でお話を聞くことができて、フィンランドの空気のようなものも多少なりともつかめたのかもしれません。

直接関係ないのかもしれませんが、フィンランドの家並みや風景写真が見れる本も数冊購入しました。こうしたことに時間を割くことで、物語り全体の世界観を自分なりに作っていく作業ができた気がします。そうして描いたイラストを、原作者のノポラ姉妹やタンミ社の方やに気に入っていただけたことは、大きな喜びです。

【講談社 大村様より】

今回のプロジェクトでは末延さん、佐古さん、デザイナー さんなど皆様が本当にいい連携で頑張ってくださったおかげで いい本になりそうで担当としてこんなに嬉しいことはありません。

【本サイトスタッフより】

佐古さん、インタビューにお答えいただき有難うございました!
本サイトスタッフ一同、佐古さんの今後の活躍をお祈りしています!


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