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劇団風の子関西の公演:『星のひとみ』

星のひとみ

【お問い合わせ情報】

この公演の詳細情報に関しては、公式サイトをご覧下さい。

link1  兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター
link1  劇団風の子関西

【劇団風の子関西の公演:『星のひとみ』】

兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアターの担当者の方から劇団風の子関西が公演している 『星のひとみ』についてお知らせがありましたのでご紹介します。興味のある方々は、是非ご鑑賞ください。

【劇団風の子関西について】

「1950年、子どものための専門劇団として東京世田谷で創立した「劇団風の子」は、児童演劇の先駆的役割を果たし、全国巡回公演を中心に海外公演も盛んに行っている。1980年、地方文化を大切に地域に根ざして活動をする「地方劇団風の子」の設立をすすめ、1992年には、長年、関西事務所として展開してきた地盤を「劇団風の子関西」として、創造集団を発足した。京都・乙訓を拠点に近畿2府4県にわたり活動中。2008年3月、特定非営利活動法人劇団風の子関西発足。代表作『サ-カスは風にのって』は1500ステ-ジを越える上演実績を持つ。日豪共同制作『ハロ-まるちゃん』はアメリカ・ケネディセンタ-、オ-ストラリア・シドニ-、メルボルン、アデレ-ド、クィ-ンズランド州巡回公演、香港・国際カ-ニバル、カナダ・バンク-バ-チルドレンズフェスティバル、イギリス・ロンドンユニコ-ンシアタ-と世界をかけめぐり多大な評価を得る。現在、『星のひとみ』『おさんぽさんぽ』『とんとむかし』の3作品で活動中。(広報より)」

【『星のひとみ』について】

『星のひとみ』(Stjärnöga)は、フィンランドの4大偉人に数えられるZ.トペリウス(Zachris Topelius, 1818-1898)が著した『子供のための読み物1-8』(Läsning för barn I-VIII, 1865-96)の中に収められた物語です。劇団風の子関西の公演では、「第1話 サンポー・ラッペリルの話」と「第2話 あかるいお月さま」の2部構成がで行なわれているようです。担当者の方による内容説明を転記します。

第1話の「サンポー・ラッペリルの話」は、「フィンランドの北の果て、北極圏に住むサーミ人の子どもサンポーは、元気一杯のわんぱく者。広い世界に飛び出したくてうずうずしている。お母さんが「村の外にはオオカミや魔物がいる」と注意してもサンポーの好奇心は膨らむばかり。ある晩、ついにサンポーはラステカイスという山に向かってトナカイを走らす。早速襲ってくるオオカミや魔物。果たしてラステカイスで何が始まるのでしょう。子どもの好奇心と探究心、怖いもの知らずの正義感と勇気を描いた作品。(広報より)」

第2話の「あかるいお月さま」は、「フィンランドの森と湖に囲まれた南の村、マッテとマーヤの仲良し兄妹が旅をしていました。お腹をすかして辿り着いたところは、大きなリンゴ畑。おいしそうなリンゴがいっぱいあるが、欲張りな主人が見張っていて、追い払われてしまう。次に会ったおじいさんとおばあさんは、親切に泊めてくれたのだが、その夜…。真っ直ぐに物事にぶつかっていく子どもの力、大人の理不尽に向かい合う子どもの姿を描いた、ユーモアあふれる作品。(広報より)」

【トペリウスについて】

トペリウス(Zachris Topelius, 1818-1898)は、フィンランドの歴史小説家、童話作家、詩人、劇作家、大学教授。新聞記者時代から歴史小説を連載し、フィンランド人の立場からスウェーデンの歴史(1631年のブレイテンフェルドの戦い)を語った代表作『軍医物語1-5』(Fältskärns berättelser I-V, 1851-66)で歴史小説家としての地位を確立し、「国民的歴史学者」と称される。また、童話作家としても『子供のための読み物1-8』(Läsning för barn I-VIII, 1865-96)など多くの童話集を著し、「童話のおじさん」とも呼称されている。その他に、詩集『ヒースの花』(Ljungblommor, 1845)や歌劇『カール大帝の狩猟(Kung Carls jakt, 1852)などを著している。 ルーネベリ、レンロート、スネルマンと共にフィンランドの文化構築を支えた4大偉人の1人に数えられている。


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