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ニュース2004年度フィンランディア賞 ヘレナ・シネルヴォへ
そのなかで、20世紀後半のモダニズム時代に活躍した女流詩人であり翻訳家であるエーヴァ=リーサ・マンネルの生涯を私小説風にまとめた、詩人ヘレナ・シネルヴォ(Helena Sinervo, 1961~)の処女小説『詩人の家で(Runoilijan talossa)』(2004)が、本年度のフィンランディア賞に選ばれました。「過去へ遡り、苦難に満ちた幼少時代から晩年に至るまでのマンネルの人生を通して、孤独、不安定な精神、揺らぐ交友関係、そして自分自身を受け入れる難しさというテーマが、繊細かつ審美的な簡潔さをもって描かれた作品です」(選考委員会長ユッカ・サルヤラ教授のスピーチより)。
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