Nils Aslak Valkeapää

ニルス・アスラク・ヴァルケアパー
(Nils Aslak Valkeapää, 1943-2001)

サーミ人詩人。ラップランド州芸術家(19778-83)。ラップランドに居住し、トナカイ放牧生活を送る北方先住民族サーミ人として生まれ、サーミ民族文化の存続と発展、文化的な多様性、伝統と現代の融合、自然との共生を詩や歌を通して訴え続けた。サーミ民族文化の行方を危惧した『ラップランド便り』(1971)やサーミ民族の胸中の風景を書いた『わが父なる太陽』(1988)などで北欧閣僚評議会文学賞を受賞(1991)する。サーミ人の魂の即興歌ヨイクの伝承者でもあり、リレハンメル冬季五輪の開会式でヨイクを披露し世界に知らしめた。