Helena Sinervo

ヘレナ・シネルヴォ
(Helena Sinervo, 1961-)

フィンランドを代表する女流詩人。『青いアングリア(Sininen Anglia)』(1996)、踊る熊賞受賞作『人間のような(Ihmisen kaltainen)』(2000)などの詩集を5作発表している。また、ヘルシンギン・サノマット紙を始めとした各紙や各文芸誌などで評論家として活動する一方、エリザベス・ビショップやイヴ・ボンヌフォアなどの詩の翻訳家としても活躍している。フィンランディア賞を受賞した処女小説『詩人の家で(Runoilijan talossa)』(2004)は、モダニズムを代表する女流詩人エーヴァ=リーサ・マンネルの生涯を鮮明かつ私小説風にまとめた傑作である。