Mikko Rimminen ミッコ・リンミネン
(Mikko Rimminen, 1975-)

 詩人、小説家。作家活動の傍ら、作家養成専門学校で教鞭を執る。ヘルシンキのカッリオ地区を浮浪する三人の男の一日の物語を綴った処女小説『男三人物語』(2004)は、冗長でありながらも律動感と共感覚を失わない語り口で注目を浴び、若手作家に贈られるカレヴィ・ヤンッティ賞を受賞。2011年に映画化された。孤独な中年女性が主人公の第三作『赤い鼻』(2010)でも、周縁に生きる不器用な人々へのそこはかとない肯定的な温もりを描き、絶賛される。2010年度フィンランディア賞受賞。