Timo Parvela

ティモ・パルヴェラ (Timo Parvela,1964-)

小学校教師を経て作家になる。少年少女向けの児童書や絵本を中心に活躍。コミカルで温かい登場人物を得意とし、彼らが繰り広げる日常あるいは非日常の冒険を、ときにユーモア溢れる軽妙な会話で、ときに深く精緻な心理描写で丹念に描き出す。小学2年生の女の子エッラが主人公の「エッラとゆかいな仲間たち」シリーズ(1995-)はパルヴェラの代表作となる。フィンランドの民族的叙事詩『カレヴァラ』に題材を求めた冒険ファンタジー「秘宝伝説」シリーズ第一弾『Tuliterä(炎剣)』(2008)でトペリウス賞を、「シーソーは一人ではこげない」とことに気づいた少年の心の成長を描いた『シーソー(Keinulauta)』(2006)でフィンランディア・ジュニア賞を受賞。猫と犬のハートフルな友情物語「マウとバウ」シリーズ(2009-)は他者への思いやりを温かく深く描く。