カッレ・パータロ
(Kalle Päätalo, 1919-)

フィンランドの小説家。情緒豊かな人間描写と克明な時代描写で描いた自伝的な小説『間借り人の息子』(Huonemiehen poika, 1971)を始めとする、「イーヨキ・シリーズ」で人気を博す。フィンランド文学史上で最長のこのシリーズには、『タンメル滝の橋で』(Tammerkosekn sillalla, 1982)、『がむしゃらに』(Pohjalta ponnistaen, 1983)、『イーヨキ土手のでくのぼう』(Pölhökanto Iijoen törmässä, 1998)など全26作品がある。