ソフィ・オクサネン
(Sofi Oksanen, 1977-)

フィンランドの小説家・劇作家。フィンランド人の父とエストニア人の母を持ち、中部フィンランドのユヴァスキュラで育つ。ヘルシンキ大学で文学を学び、その後演劇スクールでドラマトゥルギー(ドラマの製作手法)を学ぶ。ソ連の支配下にあったエストニアを描いた『 Stalinin lehmat(スターリンの牛たち)』(2003, WSOY)で作家活動を開始しする。『Baby Jane(ベイビー ジェーン)』(2005, WSOY)ではパニック障害をテーマに取り上げ、その障害によって失われていく人間関係、そして暴力を描く。エストニアの歴史に根ざした小説『Puhdistus(粛清)』(2008, WSOY,劇作は2006年に出版)で2008年度のフィンランディア賞を受賞者した。