Veijo Meri

ヴェイヨ・メリ
(Veijo Meri, 1928-)

フィンランドの小説家、詩人、劇作家。道端で拾ったロープを体に巻き付け、前線から引き上げる特異な兵士の心境を小話交じりに物語った小説『マニラ麻のロープ』(Manillaköysi, 1957)により、フィンランド散文のモダニズムを開拓する。1971年には、北欧閣僚評議会文学賞を受賞するなど国際的な評価も高い。その他に、『鏡に描かれた女』(Peiliin piirretty nainen, 1963)、『軍曹の息子』(Kersantin poika, 1971)、『アイスホッケー選手の夏』(Jääkiekköilijän kesä, 1980)などの小説や、詩集『朝のような春』(Kevät kuin aamu, 1987)を著している。