Rosa Liksom

ロサ・リクソム
(Rosa Liksom, 本名Anni Ylivaara, 1958-)

フィンランドの女流小説家。犯罪人、非行少年少女など多様な人物の生活を断片的に捉えて描いた『一夜の停留所』(Yhden yön pysäkki, 1985)や、『忘却の1/4』(Unohdettu vartti, 1986)などの短編小説集を著し人気を博す。口語(方言など)を巧みに用いた動的な表現や、高尚・低俗文化を同一の視点で表現するなどポスト・モダニズムに通じる作風により国内外で高い評価を受け、多くの言語に翻訳される。その他に、『虚道のパラダイス』(Tyhjän tien paratiisit, 1989)、『クレイジーランド』(Kreisland, 1996)などを著している。