Kari Hotakainenカリ・ホタカイネン
(Kari Hotakainen, 1957-)

フィンランドの現代文学を代表する作家。ヘルシンギン・サノマット紙コラムニスト、コピーライター、記者を経て作家へ転身。詩、小説、児童書、舞台脚本など幅広く手がける。リズミカルでコミカルな文章、即妙なユーモア、カリカチュア化された細やかな人物描写に長けている。その代表的な作品として、小説『バスター・キートン』(1991)、『イサク教会』(2004)などがあり、特に、家族の絆を守るために奮闘する主夫マッティ・ヴィルタネンを主人公とした『マイホーム』(2002)は、フィンランディア賞(2002)や北欧閣僚評議会文学賞(2004)を受賞して世界的に躍進した。空前のヒットとなった同作品は、2004年秋に映画化された。また、『紅斑』(2005)で北欧劇作家賞(2006)を受賞した。