Hannele Huovi

ハンネレ・フオヴィ (Hannele Huovi, 1949-)

フィンランドを代表する現代児童作家。童話、ヤングアダルト小説、児童小説、児童詩、童謡なども手がけ、ヨーロッパを中心に海外にも翻訳されている。長年、教科用図書の制作に取り組み、また、教育番組に脚本を書き下ろすなど、言葉の美しさには定評がある。精緻な観察眼で物語の世界を描き、生と自然への愛情と温かみを感じる文章、そして情緒ある語り口が特徴である。フィンランド政府賞、トペリウス賞、プロフィンランディアメダルといった国内での受賞を始め、『羽根の鎖』(邦訳2006)などの作品が国際アンデルセン大賞候補に何度もあがり、IBBYオナーリスト賞を獲得するなど、世界的にも評価は高い。