Juhani Aho

ユハニ・アホ
(Juhani Aho, 1861-1921)

フィンランドの小説家。近代化に移行する社会とその社会に生きる人間の心理を描いた『鉄道』(Rautatie, 1884)、男性社会に翻弄される女性を描いた『牧師の娘』(Papin tytär, 1885)や続編『牧師の妻』(Papin rouva, 1885)などの小説でフィンランドの写実主義を代表する作家となる。また、ノーベル文学賞候補に挙がるなど国際的な評価も高い。その他に、『ヘルシンキへ』(Helsinkiin,1889)、『ひとりぼっち』(Yksin,1890)、短編集『木片』(Lastuja, 1891-1921)や『ユハ』(Juha, 1911)などの作品を著している。