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ハイスクール・アレクシス・キヴィ賞 ユハ・イトコネンへ

Aleksis Kivi
Juha Itkonen

【ハイスクール・アレクシス・キヴィ賞 ユハ・イトコネンへ】

文豪アレクシス・キヴィ(1834-1872)の名を冠した「Nuori Aleksis-palkinto(ハイスクール・アレクシス・キヴィ賞)」の授賞式が10月25日に行なわれました。ハイスクール・アレクシス・キヴィ賞は、2007年に刊行された154作品の中から高校生が選ぶ賞で、今年度は、独自の幻想文学を開拓してきたユハ・イトコネン(Juha Itkonen, 1975)の小説『向かって(Kohti)』が選ばれました。

ユハ・イトコネンは、処女作『後世の聖者』(Myöhempien aikojen pyhiä, 2003)でフィンランディア文学賞の候補になり、また同作品でカレヴィ・ヤンティ文学賞(2003)を受賞しています。2作品目の『もっと愛させて』(Anna minun rakastaa enemmän, 2005)は、現代フィンランドの音楽シーンを舞台に、成功とその代償、愛と夢、そして 現実の要素を巧みに描写しフィンランド政府賞(文学部門)を獲得しています。

【ハイスクール・アレクシス・キヴィ賞(Nuori Aleksis Kivi -palkinto)】

国語教員団体(Äidinkielen opettajain liitto)および教育省下の情報社会読解力チーム(Tietoyhteiskunnan lukutaidot -työryhmä)によって1999年に設立された賞。全国から選ばれた高校生6名が選考委員会を結成し、児童文学を除く小説、詩、散文、エッセーなどから、新たなフィンランド文学として顕著だと思われる作品を表彰します。若者の読書の振興を図り、若者の好きな作品を公表することが目的となっています。表彰はアレクシス・キヴィの日である10月10日に発表されます。 詳細はこちらのサイトを参照して下さい。


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