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 最優美書籍賞 / Vuoden kaunein kirja

Vuoden kaunein kirja 2007 【最優美書籍賞 / Vuoden kaunein kirja】

フィンランド書籍芸術委員会(Suomen kirjataiteen komitea)によって、その年に最も美しい装丁を施したとされる作品に贈られる賞。 活版印刷技術、装丁、材質を総合的に評価し、外観と作品の内容が上手く融合した書籍を見出して紹介することが目的となっています。

昨年度(2006)の最優美書籍賞は、詩人ボ・カルペラン(Bo Carpelan, 1926-)と写真家ペンティ・サンマルラハティ(Pentti Sammallahti, 1950-)の写真集『Staden Kaupunki(都市)』が選ばれました。サンマルラハティが写真に収めた首都ヘルシンキとカルペランの詩が見事に融合し、独自の空間の中に読者を誘います。

最優美書籍賞は1998年に創設されていますが、それ以前にも1970年代より「kirjavaliot」の名称で最優美書籍だけでなく、各ジャンルの優美書籍もコレクションしています。2007年は、「Vuoden kauneimmat kirjat」に改名し、最優美書籍賞の他に各ジャンルの優美書籍が16作品コレクションされました。

全てはご紹介しませんが、純文学では、アルト・メッレリ(Arto Melleri, 1956-)の詩集『Runot(詩)』(Otava, 2006)が、そして児童文学では、リーッタ・ヤロネン(Riitta Jalonen, 1954)の絵本『Revontulilumi(オーロラ雪)』(Tammi, 2006)とトミ・コンティオ(Tomi Kontio, 1966-)の絵本『Lehmä jonka kyljessä oli luukku(小窓のついたウシ)』(Teos, 2006)のニ作品が優美書籍にコレクションされました。

なお、トミ・コンティオの絵本『Lehmä jonka kyljessä oli luukku(小窓のついたウシ)』は、2007年度のルドルフ・コイヴ賞受賞作でもあり、おすすめ作品ページでご紹介しています。興味のある方々は、こちらでご参照してください。


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