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ノンフィクション・フクロウ賞は、1999年にフィンランド・ノンフィクション作家団体により設立され、毎年、優れた子ども向けノンフィクション作品に贈られています。今年は、絵本作家として多方面で活躍しているマウリ・クンナス（Mauri Kunnas, 1950-）が受賞し、トゥルク市のブックフェア会場にて5,000ユーロの賞金授与とともに表彰式が行われました。
今年、作家活動20周年を迎えたクンナスは、ユーモア溢れる軽快な作品を数多く執筆しています。なかでも、フィンランド国民的叙事詩『カレヴァラ』をはじめ、19世紀の文豪アレクシス・キヴィの古典文学『七人兄弟』などといった、フィンランド人の主体性に欠かせない歴史や古い事柄をテーマに取り上げて、子どもたちの好奇心を高めてきました。とりわけ、『わんわんカレヴァラ（Koirien Kalevala）』（1992）や『七匹兄弟（Seitsemän koiraveljestä）』（2002）に代表されるように、表情豊かな動物たちを歴史の舞台に立たせることで、小さな読者の心を魅了してきました。また、インパクトのある動的なイラストもクンナス・ユーモアに欠かせない要素となっています。
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