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カレヴァラ協会賞 作曲家タピオ・トゥオメラへ

カレヴァラ協会賞(Kalevalaseuran palkinto)とは、『カレヴァラ』やフィンランドの民俗文化の振興と流布に顕著に努めた人物に、賞金1万ユーロが三年に一度贈られる賞です。今回は、国際的に活躍しているフィンランド人の作曲家および指揮者タピオ・トゥオメラ(Tapio Tuomela, 1958~)が受賞しました。『愛の呪文(Lemmin loitsu)』(2000)や『白霜(Kuura)』(2001)といった作品を通して、エリアス・レンロート編纂による民俗詩『カレヴァラ』(1835,1849)や『カンテレタル』(1840)などの古代文化史への関心を起こし、北国の自然に対する愛着を呼びおこしたことが受賞の理由です。『カレヴァラ』をモチーフとした『レンミンカイネンのオペラ-母と娘(Lemminkäisooppera Äidit ja tyttäret)』(1999)は、詩人パーヴォ・ハーヴィッコのリブレットとコラボレーションして実現した、フィンランドの現代オペラの傑作です。




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