KIRJOJEN PUUTARHA
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ニュースタンペレ市立美術館ムーミン谷博物館の2005年度企画展示はじまる ムーミン小説は言うまでもなく、ムーミン・コミックの生みの親としても、トーヴェ・ヤンソンはあまりにも有名です。今年は、ムーミントロールが誕生して60周年であるとともに、フィンランド語版ムーミン・コミックが刊行されて50年目を迎える記念すべき年です。 2005年度のムーミン谷博物館の企画展示は、「What's this?トーヴェ・ヤンソンのムーミン・コミックと下絵(1947-1959)」とし、ムーミン・コミックがテーマとなっています。 ムーミン・コミックは、「現代(Ny tid)」誌に1947年から1948年まで連載され、1954年9月以降はロンドンのイブニング・ニュース紙で連載がはじまりました。トーヴェの契約期間中に21話が描かれましたが、これは続き漫画1633枚分にあたります。トーヴェは一人で14話(1055枚分)を担当し、残りは弟のラルス・ヤンソンの手にゆだねられました。今回の企画展示では、タンペレ市立美術館へ寄贈された鉛筆描きの原画の下絵などを中心に紹介しています。 1974年には、弟のラルスとともに二人が国際的に著名なフィンランドで唯一のイラストレーターであることを称え、フィンランド漫画協会よりペッカ・プーパー帽(Pekka Puupää-hattu)賞が与えられました。 また、ムーミン谷に登場する冒険と夢の島をテーマにした常設展示「おとぎの島」は2007年まで催しています。こちらの展示では、展示本『おとぎの島』で海と島とトーヴェの関係についても解説しています。 日常にひそむ温かいユーモアと鋭い観察が活かされた物語は、とりわけ大人の共感を呼びおこすものすらあります。トーヴェの類稀な世界を、「ムーミン谷」で感じてみてはいかがでしょうか?
Tampereen taidemuseon Muumilaakso |