KIRJOJEN PUUTARHA
フィンランド文学情報サイト

ニュース

ハイスクール・アレクシス・キヴィ賞

ihmisen osa

【ハイスクール・アレクシス・キヴィ賞】

今年度のハイスクール・アレクシス・キヴィ賞(ukiolaisten Aleksis Kivi -palkinto)をカリ・ホタカイネン(Kari Hotakainen)が受賞しました。この賞は、国語教員団体(Äidinkielen opettajain liitto)および教育省下の情報社会読解力チーム(Tietoyhteiskunnan lukutaidot -työryhmä)によって1999年に設立された賞で、全国から選ばれた高校生6名が選考委員会を結成し、児童文学を除く小説、詩、散文、エッセーなどから、新たなフィンランド文学として顕著だと思われる作品を表彰します。この賞の受賞者には、賞金1500万ユーロが与えられます。

今年度の受賞作品であるカリ・ホタカイネンの小説『人間の一部(Ihmisen osa)』(Siltala, 2009)は、人生のはかなさを2人の主人公を介して物語ってくれます。小さな裁縫屋を営むサルメは、作家と出会います。書く題材を探していた作家は、サルメの「人生の話」を7000ユーロで買い取ります。サルメは、自分の夫、娘や息子、そして娘の夫のアフリカ人の男性について話し始めます。サルメの話の中で、それぞれの人物の成功や挫折、そして偏見などのテーマが多層に重なり物語は進んでいきます。

【その他の情報】

YLE.fi Kari Hotakainen: Ihmisen osa(この小説のテレビインタビュー画像)


ニュース&特集記事の目次へ   ▲このページのトップへもどる