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フィンランド文学の日

Aleksis Kivi

10月10日は、「フィンランド文学の日」として定められた旗日となっています。そして、フィンランド文学の核を築いた文豪アレクシス・キヴィ(Aleksis Kivi, 1834-1872)が生誕した記念の日でもあり、今年で170周年を迎えました。

キヴィの時代にフィンランド語が文語として徐々に形成され始め、その中で、キヴィはフィンランド国民や大衆に親しみやすいフィンランド語で傑作小説『七人兄弟』(Seitsemän veljestä, 1870)を書き残しました。当時は、未だ主流であったスウェーデン語に押されたり、酷評を受けたりもしましたが、時を経てフィンランド文学の礎を固めた作品として認められ、現在では国民的な古典文学としての地位を確立しました。

アレクシス・キヴィの功績を称えて、フィンランド文学の日にアレクシス・キヴィ協会より「エスコ木像賞」が1975年より贈呈されています。エスコとは、キヴィの名作『荒野の靴屋たち』(Nummisuutarit, 1864)の主人公です。エスコのような頑固さと正義感を持ち合わせた人物を表して、今年は哲学博士ペルッティ・リンドフォルスが受賞しました。


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